サッカークラブというのは単にサッカーがつよいとか、その国でサッカーが盛り上がっているからとかではありません。すべては経営学と密接につながっているのです。つまり、クラブを運営していくには資本が必要です。

しかも資本があってもそれだけではだめです。世界で通用するためには優れた選手を獲得し、その選手を指導・指揮する監督が必要です。さらに環境も整えなければいけません。施設も充実したものでなければ、選手は最高のパフォーマンスをすることができません。

クラブをより強くすること、そこで選手がのびのびとできて、その能力を最大限引き出せることなど、すべてがうまく言いて初めて、世界に通用するサッカーをすることができます。そういうクラブに人が集まり、経営ができることになります。

サッカーはたしかにスポーツです。でもその背景には経営者がしっかりと運営しているからであり、両者がうまくかみあわなければ世界には通用しないのです。

サッカークラブの世界では赤字のほうが大きい

世界には数多くのサッカーチームがありますが、そのすべてのチームが楽な経営をしているわけではありません。プロサッカーチームで赤字になっているというチームは数多くあります。むしろ黒字経営をしているチームの方が少ないのです。サッカーの経営が軌道に乗るためには言うまでもなくチームが強くなければなりません。

チームが強ければ、多くの大会に出場することができますし、多くのサポーターがスタジアムに足を運ぶでしょう。逆に弱いチームだと、成績が良くないため、出場できる大会が限られてしまい、それに伴い、試合数も少なくなってしまいます。強いチームと弱いチームでは単純に比較して年間に行われる試合数で決定的に差がついてしまいます。

経営を軌道に乗せるためにはチームを絶えず強い状態で維持しなければならないのです。それには経営陣がチームをどうやって強くするのかを常に考え、適切な手を打つことでチームの強さを維持し、経営を楽にしているのです。